答えれば 5 秒で済むはずの質問が、なぜか毎回ちょっと気まずい。10 年やってもプロ感の演出に疲れる話。
新規のお客さまから、施術中によく聞かれる。
「先生、こちらの UV ランプって、どこのメーカーですか?」
—— えっと。
毎回、ちょっと言葉に詰まる。
機械は、ふつうに業務用
使ってるのは、スクール時代から愛用してるメーカーの 36W ライト。
特別ハイエンドでもないし、最新機種でもない。10 年使ってる、ふつうの業務用。
答えれば「○○ の◇◇です」で終わる。
5 秒で終わる質問。
でも、毎回ちょっと詰まる。
詰まる本当の理由
機械の名前を答えること自体は何も難しくない。
詰まるのは、「その答えで、相手が満足するか」を一瞬考えるから。
新規のお客さまが聞いてくる時、本当に知りたいのは機械のスペックじゃない。
「このサロン、ちゃんとしてるかな?」を確認したい。
つまり、機械の名前を答えながら、こちらは同時に「プロ感の演出」をしないといけない。
- 「○○ のやつなんですけど、これ実は◇◇のシリーズで…」と、ちょっと専門用語を混ぜる
- 「他のサロンさんでよく使われてる △△ より、私はこっちの方が…」と比較を入れる
- 「メーカー直販で買ってるので、保証期間内ならすぐ修理対応してもらえて…」と運用面も
これを 5 秒で組み立てて、自然な口調で出す。
10 年やってても、これは疲れる
普段の施術で、機械のスペックなんて意識してない。
ジェルがちゃんと固まる、それだけ。
でも、聞かれたら「プロとしての答え」を出さないといけない。
これは演技。10 年やってても演技は演技。
22 歳のころは、聞かれるのが嬉しかった。
「プロっぽく見られた!」って思ってた。
30 過ぎた今は、ちょっと違う。
「またこの質問か。ちゃんと答えなきゃ」のモードが入る。
結局、こう答えてる
最近の自分の答え方は、こう。
「○○ の 36W のやつです。10 年使ってますね。長持ちしますよ」
業界用語、抑えめ。
「ちゃんと使い込んでる」感だけ出す。それで大体満足してくれる。
気を張りすぎないで答える、これがやっとできるようになったのが、ここ 1-2 年。
30 代の、地味な進化のひとつ。
—— ネイル経営の本音 編集部